投稿日:2025年1月3日
最終更新日:2025年9月25日
英語は3割聞こえていたら、どうにかなる!
皆さま、英語のリスニングは得意ですか?
最近、いろんな方に英語学習についてインタビューする機会があるのですが、リスニングについて苦手意識のある方が多い印象です。
今日はそんな方に、英語は3割聞こえれていれば大丈夫なんですよー、ということと、3割でもどうにかなる状況を作るために大事なことについて書きたいと思います。
ネイティブと話しているとき、「3割しか聞こえていないな」と思うと、ほぼ聞こえていないと思ってしまって、会話全体に自信がなくなったりしますよね。
でも、実は3割くらい聞こえていれば、たいていは乗り切れてしまうんです。
東大で総長経験のある先生も英語での会議や会食中の理解度は、10割じゃなくて「3割、わかればいい」とおっしゃっていたりします。
私自身も駐在時など、最初は冷や汗かきながらも、どうにか3割の理解で乗り切っていました。
「いや、でも3割だとやっぱり不安。。」と思われるかもしれません。
では、なぜ3割でも大丈夫なのか?
それは予測ができるから、です。
言い換えると、3割のリスニングでOKにするには予測をできる状態にする必要がある、ということになります。
ここでいう予測には2種類あります。
下記の2つです。
①意識的にできること:どんな話の展開になるか準備をしておく
②無意識にやること:予測文法
まず、「①意識的にできること:どんな話の展開になるか準備をしておく」は、もうすでにやっている方も多いのではないかと思うのですが、例えば英語での会議の場合、会議で使う資料を読み込んでおく、ということができますよね。
他にも、会議であれば、これまでの経緯を押さえておいたり、相手がどんなことを言ってきそうかをあらかじめ考えておいたりできます。
会食の場合だと、予測は難しくなりますが、このときはできるだけ自分から話題を振れるように準備しておくといいと思います。
2-3時間くらいあるので、なかなか大変ですが、自分の家族の話、趣味の話、自分の名前の意味など、小ネタを準備しておくだけでも予測できる状態を作れて、結構楽になるのでお勧めです。
そして、「②無意識にやること:予測文法」は頭のなかで英語を聞きながら行っていることです。
例えば、”I wonder” が聞こえてきたら、次に来るのは wh系の疑問詞か、if か whether、何か話し手が疑問に思っていることが続くことが予測できます。
他にも、”I’d like to” と来たら、次には動詞、話のやりたいことが続くことがわかって、それを予測して待つことができます。
ちょっと発展編としては、”ask”。
この単語は「尋ねる」もしくは「頼む」のいずれかで訳すことができます。
これも予測文法があれば、頭の中で瞬時に意味処理できたりします。
「尋ねる」場合の ask だと、後ろの目的語が “question” だったり、if や whether が続くと「尋ねる」と判断できます。
「頼む」のほうは 後ろの目的語が “help” や “favor” が聞こえてきたり、ask 人 to V の形で来ると「頼む」とわかります。
すごい高度なことのように思えるかもしれませんが、英語になじみがあると無意識にできてしまうんです。
